世界最大の自由貿易協定RCEPは正式に発効、世界貿易に新たなエネルギーを注入

Time:2022-01-14Department:

中日韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)などが参加する「地域的包括的経済連携」(RCEP)協定が2022年1月1日午前0時に発効した。すべての加盟国で発効すると、人口が約23億人(世界人口の3割)、GDP約25兆ドル(世界の国内総生産(GDP)の3割)を占める巨大経済圏になる。

 RCEPは、関税の引き下げや投資などの共通ルールを定めている。批准などの国内手続きを終えた中国、日本、豪州、ニュージーランド、タイ、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、カンボジア、ラオスの10カ国で1日にスタートし、韓国でも来月1日に発効する。残るインドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピンも手続きを終え次第、順次発効する。発効した国は、互いに工業品や農産品の関税を削減・撤廃し、投資や知的財産の保護などの共通ルールを適用する。

 RCEPはTPP(環太平洋経済連携協定)と並び、アジア・太平洋地域の自由貿易を発展させる要(かなめ)として関心を集めており、産業サプライチェーンの強化、世界経済回復を加速させる為の重要な意義を持っている。


来源:朝日新闻